5cd84b01ddd98e9a1056a415e821644f_s

前回の記事:"鍵垢"は安全か?

当ブログで特にアクセスが多かったのが「"鍵垢"は安全か?」という記事でした。

この話題に関心を持っている方がある程度いそうなのでもう少し書いてみようかなと思います。


前回はあらゆるSNSの鍵垢で言えそうな事を書いたつもりですが、今回はほぼTwitterに限定した話です。




鍵垢のツイートを見られるサイトがある!?


前回、鍵垢の仕組み自体に問題は無く、投稿をフォローなしで見ることは不可能だと書きましたが、どうやら鍵垢のツイートが見れてしまうサイトが存在したみたいです。一体どういう事なのでしょうか。


4afe95f545a587155ecc296361c05c3e_s

あなたは「twstat」というサイトがあったのをご存知ですか?


twstatはTwitterの利用状況を分析できるツールです。一日の平均ツイート数や投稿する時間帯などのデータ、また、ツイート一覧も見ることができます。詳しい使い方などを紹介しているブログもあるので興味のある方は検索してみると良いと思います。


しかもTwitterアカウントと連携することなく、IDを入力するだけでそのユーザーの分析結果を見ることもできたようです(鍵垢は除く)
ですから自分のだけでなく、他人の分析結果を見ることも…

なお、今年10月あたりまではアクセスできたようですが、執筆時点ではアクセス不可能となっています。(アーカイブ)


Twitterの分析ツールである「twstat」。
鍵垢の話とは無関係のように思えますがちゃんと関係があります。

試しに適当なTwitterIDで検索してみてください。必ずとは言えませんが、URLに"twstat.org"が含まれるものがヒットする場合があります。
それをクリックすれば直接twstatの分析結果のページにアクセスすることができました。

詳しい仕組みが不明な為あくまで推測に過ぎませんが、分析結果や分析する際収集したツイートが残ったままになり、検索エンジンにも引っかかる状態になっていたと考えられます。

また、おかしなことに鍵垢のIDで検索してもヒットすることがあります。普通は鍵垢の分析など行われないはずなのですが。
しかも何の問題もなくアクセスすることができ、分析結果やツイート一覧を見ることが可能でした。

つまり、この「twstat」こそが鍵垢のツイートを見れてしまうサイトだったのです。

と言っても必ずしも見られるとは限らなかったようです。
また、見られたとしても最新のツイートまでは無理でした。


では、見られるものとそうでないものの違いとは何だったのでしょうか。


それは鍵垢でない期間があったかどうかです。

拡散してほしいツイートがあるなどの理由で一時的に鍵を外した(公開アカウントに設定した)ことがある方もいると思います。
鍵垢のツイートを収集することはまず不可能ですが、そのタイミングでツイートが収集されてしまったとすれば説明がつきますね。



現在、twstatにはアクセスできない状態となっていますが、安心できるかと言うとそうでもありません。
なぜなら復活する可能性がないとは言い切れませんし、同様のサイトが現れる可能性も十分考えられるからです。

実際、「Tweez」という以下のようなサイトがtwstatよりも前に存在していました。
Tweezはツイートを保管し、ブログのように表示・閲覧できるサービスです。
ツイートのアーカイブ表示、統計、全文検索など便利な機能を提供します。
引用元:Tweez (アーカイブ)

ツイートを保管とありますが、このサイトに登録していなくても勝手にツイートが収集されていたということがあったようなのです。
また、twstatと同様にTwitterIDで検索すると、このサイトがヒットしてしまうことがありました。
ちなみに保管されたツイートはアカウントを削除した後でも残り続けていました。


ですから、一応対策をしておく必要があるかと思います。

まあ非常に単純なことですが、鍵垢として使うアカウントに関しては鍵を外さないようにするといった所でしょう。



"隠れフォロワー"に注意しよう

「隠れフォロワー」
フォロワーではあるのにフォロワー一覧には表示されないアカウント。ここでは仮にそう呼ばせてもらいます。


先程述べたように、鍵垢が何らかの理由で一時的に鍵を外すという場合があります。それ以外にも、元々ツイートを公開していたのに炎上したなどの理由で鍵垢の設定に変更したという場合もあるでしょう。

もし、これらのアカウントを鍵垢でない間にフォローできたとします。後に鍵垢に変更されたとしてもそのフォローが解除されることはありませんから、事実上フォローリクエストの送信から許可の流れを抜きにして鍵垢のフォロワーとなりツイートが閲覧可能となってしまったと言えます。
まあ大抵の場合はフォローされれば通知が来る為、怪しいフォロワーが存在すればすぐに分かりますし、適宜ブロックなどを行えば良いだけです。

しかし、これが隠れフォロワーとして存在していると、フォローされたことに気づく・ブロックを行うことが非常に困難になります。
鍵垢のツイートを気づかれることなく覗き見れてしまう状態と言えます。
IMG_3104

この「隠れフォロワー」、到底実現できそうには思えませんよね。



ところが、通常のフォロワーから隠れフォロワーになる方法というのは至って簡単。

アカウントを削除する――それだけです。

削除すればそのアカウントはTwitter上に存在しないことになります。フォロワー一覧などからも勿論消えてしまいます。

削除したアカウントは勿論使うことができません。
ですが、ある条件下では復旧させることができ、削除前と同様の利用が可能ですし、再び削除することも可能です。
つまり、鍵垢をフォローしたアカウントを削除した上で、
(投稿を確認したい時に)アカウントを復旧→鍵垢の投稿を確認→再びアカウントを削除
という流れで行われてしまえば、「隠れフォロワー」が実現できてしまうというわけです。


さて、この隠れフォロワーの対策について考えてみましょう。

先程と同様ですが、鍵垢として使うのであれば鍵を外さないという事が一番の対策となります。

一時的に鍵を外すことがあって心配な方は、定期的にアカウントを作り直すというのも有効かと思います。
公開アカウントだったのを鍵垢として使おうと思っている方も、新しくアカウントを作り直した方が良いでしょう。
別のアカウントに移行してしまえば、古い方で隠れフォロワーが存在したとしても関係ないですからね。

これらの場合、フォロワーに新しいアカウントを教えるのは、新しいアカウントを鍵垢に設定した後にしておきましょう。
そうしないと折角作り直しても再び隠れフォロワーが現れる隙ができてしまいます。


まあそこまでして投稿を見ようとするのは、ネットストーカーであるとかよっぽど何か執着する理由がある場合くらいなので、普通はここまで考慮する必要はないかもしれませんが。



鍵垢を使っている方は是非、前回の記事と今回の記事を参考にしてみてください。
より安全な鍵垢の利用が可能となることでしょう。



閲覧ありがとうございました。


前回の記事:"鍵垢"は安全か?